2023年6月:帰国生入試説明会⑤
第二部は成蹊中学・高校の 坂井先生、立教女学院の 遠藤先生をお招きし、
最初の40分は帰国生入試に関する質疑応答、残りの30分は各学校の紹介を行っていただきました。
Q.帰国生入試では、どの程度の英語力を持っていればいいでしょうか。
【立教女学院 遠藤先生】
帰国生の受験科目は国語・算数・作文のみです。英語力は必要ありません。
【成蹊 坂井先生】
中学入試についてですと、入試は2種類あります。
ひとつは国際学級入試です。こちらは受験科目が国語、算数、英語となっております。
英検〇級が必要、等の規定はありませんが、入学する生徒の半分くらいは英検2級を持っています。
もう一つは、帰国生入試です。受験科目は国語・算数の2教科です。日本の中学校の方も受験できます。
また高校の帰国生入試に関しては国語、数学、英語の3教科です。語彙がもうちょっと幅広く出てくるというようなレベル感です。
Q.中2 の編入試験を受けるつもりですが、どんな問題が出るでしょうか?
【成蹊 坂井先生】
当校では中学2年生の4月に入学する編入試験を実施しています。
試験内容は国語・数学・英語の3教科で、中学1年生の指導要領から出題しております。
中2編入試験は、現地校・インターナショナルスクール・日本人学校の方を対象にしていますので
日本人学校向けの問題からインター向けの問題まで幅広く出題しております。
ご自身の所属されている学校でしっかりと勉強していただければと思います。
入学後に帰国生のための特設英語クラスを希望される場合は、難しめの問題まで対策していただけると良いかと思います。
国語と数学については、先取りの勉強は基本的には必要ありませんが、英語に関してのみ、学習指導要領外のことがでると考えておいてください。
中学2年生の編入試験は毎年行っているが、中学3年生の募集は行っていませんので、その次の受験方法は高校入試ということになります。
【立教 遠藤先生】
当校の入学試験の機会は最初の就学試験のみです。編入試験・高校入試は行っておりません。
→学校によって入試方法・時期は様々です。
気になる学校の入学試験は是非早めに調べてみましょう✨
Q.一般入試で入った子と比べ、学力差があると思うのですが、実際入学してからついていけるものでしょうか?
【立教 遠藤先生】
「帰国生だから勉強できない」などということは感じていません。
これまで国語・算数は勉強してきたけど、理科と社会は勉強していなかったから苦手、という子はいますが
個別にフォローしておりますので、ご心配には及びません。
入学して少しすると帰国生と一般生の違いはほとんどありません。
【成蹊 坂井先生】
学力の差につきましては、学力を何で捉えるかにもよりますが
日本で塾通いをしてきた子たちは、4教科についてはよくできますし、試験慣れのトレーニングをしてきていますのでペーパーテストが得意だったりはします。
ですが帰国生の方たちは、海外で経験をしてきた素晴らしい経験をお持ちです。
勉強をする動機付けや、プレゼンテーション力は特に秀でています。
当校には成蹊小学校から中学に入学した生徒、帰国生として受験した生徒、4教科で受験した生徒と様々な生徒がおりますので、みんな得意な科目・不得意な科目があります。
学力差についてはそれほど過度に心配なさらなくても大丈夫かと思います。
先生方、ありがとうございました。次回は続きからご紹介します🌟
これまでの内容もぜひご覧ください。