Part2 早稲田大学大学院の日本語教育研究科に行ってきました。
早稲田大学×ベストゼミの共同研究 Part2です。
池上先生
個人差があり 子どもさんの性格にもよりますが、数か月から数年くらいの間、
サイレントピリオド(沈黙期)があると言われています。結構この時期が大切なんです。
ベストゼミ
サイレントピリオド(沈黙期)の間って、お子さんの脳の中は何が起きているんですか?
池上先生
サイレントピリオドは結構必要とされています。
この間子供の頭の中でトライアンドエラーを繰り返している時期になりますね。
とても大事な時期なんです。
ベストゼミ
どんなトライアンドエラーがあるんですか?
池上先生
いろんなパターンの日本語を頭の中で考えて、頭の中を整理している感じです。
この時期のお子さんは、なにもやっていないのではなく、
一生懸命チューニングをしてスキルを身に着けようと努力をしています。
ここで大事なのは大人と違って、人とのコミュニケーションから
トライアンドエラーを頭の中で繰り返し、日本語の整理しているのです。
ベストゼミ
次の段階に行くのにはどうすればいいですか?
どうすれば 日本語の発話に繋がりますか?
池上先生
多くのお子さんは、話すことがこわいと感じています。
具体的に言うと、間違えたくないという思いから話すのが怖いのです。
だから十分な準備期間が必要なんです。
この時にポイントになるのは、コミュニケーションです。
一方的に話したり、音声を聞くだけではトライアンドエラーにはなりません。
ですので、話題に反応したり共感したりしてあげてください。
そうすることで、頭の中で十分にトライ&エラーをして整理することができます。
例えば、こういう事でもいいんですよ。
お母さんが日本語で話したことに対して、単語で答える。
又は英語で答える。これでもいいんです。
又は、親指を立てるとか、肩を上げるなどのジェスチャーで答える。これでもいいんです。
それと、これも大事ですよ。
<良い例>
日本語の単語カードをもっていて、カードをしめして答える。
<良くない例>
TVを一人で見ていると一方的でコミュニケーションが発生しない
これでは、トライ&エラーができません。
ここでお母さんも一緒のTVを見てたまに日本語で、聞いてみてください。
— 次回に続く —
Part1は こちら