成蹊中学・高等学校に訪問してきました
2023年4月、成蹊中学・高等学校を訪問しました。
今回は入試ご担当の坂井先生にお話を伺ってきました。
Interview
◆2021年度から始まった大学新入試制度の導入について、どう思われますか。
―良いことだと思います。大学入試が変わるとこによって、中・高の教育も
「思考力のある人材を育てる」という方針に変わってきていると思います。
成蹊でいうと、もともと思考力を身につける学習プログラムを多く取り入れていたので、
どちらかというと入試制度の方が成蹊の考え方に近づいてきたような印象です。
そのため大きく変わったことはありませんが、大学入学共通テストについては、確かに
同じ選択式の問題でも以前より考えさせられるものが増えたように思います。
帰国生についていえば、総合型・学校推薦型など各種推薦入試を受験する生徒が多いです。
2021年度 | 2022年度 | 2023年度 | |
大学名 | 合格者 現役 | ||
東京大学 | 1 | 1 | 3(推薦 1) |
早稲田大学 | 24 | 21 | 26 |
慶応義塾大学 | 17 | 20 | 26 |
上智大学 | 28 | 28 | 26 |
東京理科大学 | 10 | 7 | 11 |
国際基督教大学 | 4 | 3 | 6 |
立教大学 | 18 | 21 | 26 |
明治大学 | 20 | 14 | 29 |
中央大学 | 13 | 17 | 20 |
青山学院大学 | 17 | 18 | 12 |
※成蹊中学・高校HPより
◆思考力を養うにはどのような教育が必要になってくるでしょうか。
―それについては当校の教師間でもよく話題になります。
生徒たちの言葉や受け答えにおいて、言葉を表面的に扱う場面を多く見ますが、言葉に込められた意味を
深く感じ取ってほしいです。思考力を養うには言語能力を伸ばしていくことが必須で、
本をたくさん読むことはもちろん、漫画でも良いですし、ニュースを見て感想を言い合う等、言葉に触れる
機会を多く持ってほしいですね。
そういった過程で、他者に共感する力や、言外に含まれている意味を読み取る力、自分で考えて発言する力が
養われていくと思います。
◆成蹊中学の帰国生入試のポイントを教えてください。
―算数は基礎的な教科書の範囲+αでの出題となります。
国語は書くことに慣れておいていただきたいです。50分の中で設問に解答し、作文を書く必要があるので
時間配分が大切です。
面接については、大人と日本語で自然にコミュニケーションをとれるかを確認します。
あまり緊張せず普段通りに話していただければと思います。
坂井先生、お時間をいただきましてありがとうございました。
成蹊中学の帰国生入試受け入れの歴史は古く、1964年以来60年近く帰国生の受け入れを行っています。
長く帰国生を見てきた学校だからこそ、帰国生の特性を生かした教育にこだわりを持っていらっしゃる
印象を受けました。
ベストゼミナールではこのようにインタビュー形式で、帰国生入試の専門家として学校の声も
お届けしてまいります。次回の更新もぜひご期待ください✨
成蹊マスコットキャラクター「ピーチくん」