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お風呂にタイムトラベル

映画「テルマエ・ロマエ」を見に行きました。

朝一番なら日曜日でも空いているだろうと気楽に出かけたところ、上演10分前には最前列の数席しか空いていない大盛況でびっくりしました。

せっかく見るなら新宿の座席のいい映画館でと思ったのが間違い、思いはみんな同じ。

結局、最前列で首をもたげながら見ることに・・・。

紀元130年、ハドリアヌス皇帝お抱えの風呂の設計技師ルシウスが、2012年の日本の浴場にタイムトラベルするというお話です。

まじめ一徹な古代ローマ人の設計技師役に阿部寛がみごとにはまっていて、上映するやいなや、あっちこっちから大きな笑い声が・・・。

「薄い顔」や、ローマ人になりきりの「濃い顔」の役者の演技が傑作でした。

タイムトラベルによる異文化交流はとても斬新で、しかも風呂を通して展開されるお話が温泉好きにはたまりませんでした。

映画が終わって観客席を見ると、老若男女、十代から高齢まで幅広い観客であふれています。なるほど「お風呂」はみんな大好き、「古代ローマ」には興味津々。笑いの癒しの中にどっぷりつかり、すっかりリラックス気分です。

「テルマエ・ロマエ」は2010年に漫画大賞を受賞し、超ベストセラーになりました。

それ以来ファンになりしました。作者ヤマザキマリさんは現在シカゴ在住でご主人はイタリアの方。

2006年の漫画「モーレツイタリア家族」は、個性と個性のぶつかり合い、異文化交流の表現は卓越した感があり、こちらもすごくおもしろいです。

「テルマエ・ロマエ」はイタリア語、フランス語、韓国語、タイ語、広東語にすでに翻訳され、英語、スペイン語ももうすぐ出版されるといいます。映画は世界各国で上映されるそうですから、ベストゼミのご家族やMDJの生徒さんにもおすすめです。

母国語で「テルマエ・ロマエ」を読んだ日本語学習者は温泉、風呂といった日本文化をさらに身近に親しむ機会になったようです。

長年日本に住む日本語学習者でも「シャンプーハットや温泉に入る猿はしらなかった。」と、「テルマエ・ロマエ」をきっかけに楽しい話題に盛り上がっています。

 

矢竹

2012年5月

長い休みも終わり新年度も落ち着いてきたかなと思われた先週、私、珍しく体調を崩しその結果全く声が出なくなるという

今までに経験したことのない状況に陥ってしまいました。

家族は「静かでいい」など言っておりましたが、これでは授業ができません。

休み明け早々生徒さんにもご迷惑をかけてしまいました。

それにしても「しゃべれない」というストレスは相当なものだということを実感した出来事でした。

さて、5月も残すところ2週間ですが、まだこれから大きなイベントが2つあります。おわかりですか。

ヒントはどちらも「高い場所」です。

そう、21日の金環日食と22日のスカイツリー開業です。

今回の金環日食は日本列島を縦断する多くの地域で観ることができ、

それは1080年以来(何と平安時代!)の非常に珍しいチャンスだそうです。

太陽・月・地球が直線に並ぶけれど、太陽が完全に隠れずまわりがはみ出しドーナツ状に見える金環日食、

しかもそれを自宅付近で観ることができる。

そうと聞けば普段はそれほど天体に興味を持っていなくても、ぜひ観察してみたいと思うのは私だけではないでしょう。

午前7時半前後のわずか数分間の天体ショーを楽しみたいと思います。

あとは晴れることを祈るのみ。

なお蛇足ながら、6月6日には次回が何と105年後という「金星の太陽面通過」が観測できるそうで、

その時にも日食めがねが使えるそうですよ。

一方のスカイツリー、開業しても当分は相当混雑するでしょうからすぐには行く気になりません。

隣接する商業施設にも興味はありますが、450メートルの展望台までの入場料金が3000円とちょっとお高いこともあるので、

こちらはしばらく遠くから眺めておくことにします。

木下

you tube

動画の授業

毎回毎回、わが娘がらみのことを書いている私ですが
今回も 再び わが娘とかかわりあっての発見?を
書かせていただくこととする。

とうとう 5年生となり、特に算数、理科を教えるのにも
テクニックが必要となってきた。
(ここでは 母の立場で書いています)
解けるけど、うまく説明できない。いや~この説明だと
逆に複雑になってしまうかな などと 子供がいない間に
こっそり下調べをすることが日課となる。

そこで 最近注目しているのが you tube。
世の中の先生たちが 塾の宣伝のために 丁寧に
つくったyou tubeが ごっそりあるのだ。
なんと、キーワードをちょこっと入れただけで たくさんの
授業が引っかかり、簡単に見たいものをさがすことができる。
宣伝のためだろう、普段の授業より
効率よく、やさしく教えているのか 非常にわかりやすい。
また、いろいろ見て、教え方の比較が簡単にできる。

お勉強とまったく関係のないおけいこでいそがしい娘に
合間の時間に いいと思った先生のyou tubeを見せることもある。
(おやつを食べながら)
感動的な授業をする先生のyou tubeに ”これいいねえ~”
といったり、時間がなくて厳選せずにえらんだ授業動画には
”今いちだね” などと 親子でだめだししたりして
結構楽しんでいる。
こうやって、楽しく勉強にかかわる時間をふやすこともできるので
今のところ功を奏している気がする。

もし、you tubeで お勉強動画を見られたことのない方は
まずは 子供抜きでチェックしてみることをお勧めしたい。
子供抜きといったのは まずは見せたいもの、見せたくないものを
厳選したほうがいいからだ。
宣伝のためのものが多いので いいものは多いと思うが、
教え方は千差万別 いいと思う先生は自分の目でしっかり
選んだほうがいい。

また、もう一つのメリットは、同業者の授業がただで見れるということ。
自分の授業と比べてみて よくない所、悪い所が研究できる。
そして、いいものは どんどん取り入れる
という企業努力もできそうだ。

 

聴くこと

この間新学期が始まったと思ったら、あっという間に5月ですね。

年を重ねるごとに時間の流れが早く感じられるのは気のせいでしょうか。

愛しの姪っ子ちゃんもぐんぐん大きくなり、走ったり踊ったりと元気いっぱい!

話す言葉はまだ少ないですが、こちらが言っていることは分かっている様子。

コミュニケーションをとることが楽しくてたまりません。

こちらのことを伝えるには、言い方を工夫することや、表情や身振り手振りといった視覚情報も大切な要素。

そして、圧倒的に語彙力のない彼女の表情や身振りからも分かることがたくさん。

発している言葉の内容そのものより、「どのように言うか」が大切なのだと改めて感じます。

そこをおろそかにすると、すれ違ったり誤解を生んだりしてしまうのでしょうね。

聴く=耳と目と心を使って十分にきく とはよく言ったもの。

相手のことを本当に理解しようとすれば、自然とそうなりますもんね。

今まで以上に、耳だけでなく目も心も相手に寄り添って聴こう、と決意を新たにした5月のある一日でした。

おおくま

言葉は生きている!!and sakura-saku-2

みなさん、こんにちは。 今年の四月ももうすぐ終わろうとしていますね。 4月のスタートはどうでしたか?お花見は楽しめましたか?新入生のみなさんは、きっと新しい場所での記念写真が満開の桜の下だったことでしょう。

私がこのブログを担当するのは、大抵4月か10月なのです。ですから、このページを開くと、どうしてもその年の桜はどうだったかなと思い、自分が日本人であることをを痛感いたします。

さて、確か、昨年のブログでは、3月11日の大震災に想いを馳せながら、来年の今頃がもっと平和な日本でありますようにと綴ったように記憶しております。 その私の願いはどうなったでしょうか。 こればかりは一人ひとりの身の上なのでなんとも言えませんが、私がテレビをみてハッとすることがたびたびありました。段々と震災関係の報道が減っていき、たった一年前の震災が過去のものとなってしまっているのです。 今なお辛い生活を強いられている人々が沢山たくさんいらっしゃることを意識して毎日を送らせていただかなくては、と思います。 だから、学べることがどんなに幸せなことなのか。生徒さんにもことあるごとに伝えながら日々の授業も展開しております。

あ、前置きが長すぎましたね、本題です。 あまりに書きたいことが溢れてきて困っています。そこで、関連した2つのことを今日はお話しましょう。

このようなタイトル、sakura-saku-2 なんていうものが書ける日がくるとは思ってもおりませでした。実は3、4年前、当時アメリカ在住で高校入試を控えてた生徒さんを担当しておりました。 決して流暢とは言えない日本語や読める漢字も少ない中、彼女は私たちの提案するあの手この手に一生懸命ついてきてくれ、そして頑張り抜き、見事日本の高校に合格しました。彼女は在学中も途中まで私と一緒に古典、漢文なども勉強を続けておりました。ベストゼミナールを退会されてからも折に触れてやり取りのメールはありました。

どのくらい最後のメールからたったのでしょか。今年の3月19日!ポン!っと一報が入りました。

国公立の大学に見事合格したと!!!

真っ先に、その知らせを頂けたこと、そして月末には自宅を離れ寮生活と大学一年生の春が始まるとのこと。さらに、大学の入学式に行くにあたり、東京経由のバスを使うので、ぜひ逢えないか、とのリクエスト。どれをとってもキラキラまばゆいことばかり。メールが輝いて見えました! こんな素晴らしいお話を真っ先に私などにいただけたことに感謝感動すると同時に、アメリカにいたときにとこ、あれこれあった授業でのハプニングなどなど今までのことが次々とよみがえってきて胸があつくなりました。

そして、 ことばは生きている。 これを実感した瞬間がやってきました。

3月末。早朝の新宿のバスターミナル近く。待ち合わせのお店をのぞいてみるとお母様もその生徒さんも見当たりません。あれ???しばらくお店の外をうろうろしていると、あっちのほうから、ちょこちょこっと愛らしく歩いてくる一人の女の子がしました。よーくみると、、、、!!!そう、彼女だったのです。おそるおそる声をかけると、、、「わああ!!安田先生ですか」と。

その瞬間です。言葉がみつかりませんでした。感動で???いやいや。、そうではありません。文字どおり、ことばが、日本語が見つからなったのです。

「はじめまして」「ひさしぶり」「こんにちは」、、どれが正しいのでしょうか。だって、もう4年もの知り合いです。ですから、はじめましてないでしょう。でも、実際あったのは初めてなので、久しぶりもちょっと違う。でも、こんにちは、これもしっくりこない。本当に困ってしまいました。スカイプという画面では、ずっとずっと顔も声も知っているし、彼女の性格や好み、仲良しのお友達の名前もよく知っているのに。でも会ったこともなければ、手を合わせたこともなかった相手。でもとてもとても大切で、人生の1ページに参加させて頂いている大事な愛すべき相手。 

結局苦し紛れに出た一言は「わああ!!思ったりちっちゃくってかわいい!!!」でした。なんともお粗末な微妙な言葉。我ながらちょっと失敗。笑 でも、実物といいますか立体的な生徒さんに触れるのはなんとも想像とは違う、想いもよらない緊張や感動の渦にのみこまれる思いでした。  ちなみに「会いたかったよ!!!!嬉しい!!」これが、次に私に口から出た言葉でした。

若者言葉、略語、死後、古臭い言葉、造語。言葉たちもそれぞれいろいろなポジションがあると思います。でも、今回のように、文明の発達によって昔の人たちが必要としなかった状況に出くわしたとき、新しい状況に言葉をプレゼントしてあげなくてはいけないのdしょう。携帯電話などのように名詞、物の名前であれば、それは用意にクリアでき、現に毎日毎日新しい新商品、新製品の名前は生まれています。

でも、状況そのものをすっぽりと覆うことのできる言葉そして、それに見合った挨拶。 難しいですね。 外国語の中にもないのでしょうか。あるようでしたら、どなたか教えてください!!!! 

とても親しいのに、何年も知り合いなのに、一度も生身ではあったことにない人に実際会えた時の使う挨拶のことば。また、そういう状況を何と呼ぶのか。。。命名募集します!

あ、本当はもっともっと書きたいことが、沢山あるのですが、取り留めもないつぶやきになってしまいそうなので、この辺で失礼いたします。 長年ベストゼミナールを続けていらっしゃる生徒さんの成長ぶりや、彼らから学んだことなども次回ぜひ紹介させてくださいね。

失礼いたしました。

安田典子

東日本大震災を体験した児童と生徒の作文

被災した人にはできる限りの手伝いをする・・・人種や宗教の枠を超え“人として当たり前のこと”です。
この“当たり前の思い”が、激励の手紙や寄付として、被災地の子供達に届けられ、
校舎の壁は世界各国から“思い”で埋め尽くされているそうです。

「世界中の知らない人が心配してくれてうれしかった。
一人一人に感謝の気持ちを伝えたいけれど、お礼状を書いていたら授業時間が足りなくなってしまう。。。復興に向けて一生懸命、勉強しよう!!」という気持ちで編まれた文集を塩竈市の教育委員会からいただきました。

どの作品にも胸が熱くなりました。
子供達の真摯な姿に『被災地』が『振興地』と呼ばれることを確信すると同時に、
災害を風化させずに、支援を継続させることの大切さを痛感しました。
塩竈市教育委員会の許可をいただいて、 http://jasakura.com/shiogama/ にアップしましたので
ぜひ、上記URLをクリックして、文集をご覧ください。

新学期

4月になり、新学期が始まりましたね。

ついこの間まで1年生だった子どもたちが新2年生になり、2年生が新3年生になり…6年生は中学生になり、卒業していきました。大きくなっていく子どもたちを見てなんだか嬉しいような寂しいような複雑な心境の中、4月を迎えました。

そして、私は今年も“ピカピカの新1年生”を迎えています。幼稚園や保育園から上がってきたキラキラの新1年生たち。大きなランドセルに背負われて黄色い帽子をかぶって一生懸命歩いてくる姿はとても眩しいものです。毎日、笑ったり、ケンカしたり、泣いたりと、忙しい日々を過ごしているようです。

新1年生を見ていると、ついこの間まで1年生だった新2年生がとっても大きく見えます。3月まではまだまだ幼いと思っていた子どもたちがなんだか2倍にも3倍にも成長したように見えるものですね。ランドセルの黄色いカバーも取れ、黄色い帽子もかぶらなくなった新2年生たちも新1年生に負けないくらいキラキラしています!女の子たちは「これはここに置くんだよ!」「一緒に行こう!」と手を引いて優しく面倒を見てくれたり、男の子たちは「これやってみろよ!」「知らないの?じゃ教えてあげる!」と、すっかりお姉さん、お兄さんの顔をしています。そんな光景を見ていると、新1年生もかわいいのですが新2年生がかわいくて、また、成長した姿が嬉しくて仕方がありません。子どもというものはこのようにして成長していくものなのですね。すごいなぁと毎日感激の日々です。

ベストゼミナールの生徒さんたちも新年度を迎えて、1学年上がりました。改めて1年前を思い出し、ふと昨年の授業報告や教科書を見てみました。やはりこの1年で大きく成長し、教科書の内容、会話の中で話題にあがる興味のあるものなど変わっているものですね。これからもどんどん変わっていくのだと思います。そんな姿を見ていられるのは幸せなことですね。2012年度も子どもたちと泣いたり、笑ったり、時には鬼のように怒りながら、頑張っていきたいと思います!

こうして私は歳をとっていくのですね。。。それは、避けたいところです。

佐藤

春の嵐すぎて

今週の火曜日水曜日にかけて、日本を台風並みの低気圧が過ぎて行きました。全国で4人の方が亡くなり、けが人多数、建物などの被害もずいぶん多かったようです。

この低気圧、爆弾低気圧と呼ばれていました。「爆弾」という言葉がついた低気圧は、私は初耳でしたが、以前からあった言葉のようです。「爆弾」という響きがよろしくないので、あまり使われておらず、聞いたことがなかったようです。が、今回は、注意喚起のためにもメディアなどで使われました。そういう意味では、えっ何?爆弾?と思わず反応した私がいましたので、効果があったと思いますね。

不要不急の外出は控えるようにと散々テレビで言っている中、実家のある名古屋市まで、帰省中の子供たちを迎えに、車を飛ばしました。東京から約350km。海沿いの方が風は強いだろうと思い、山の中を走る中央自動車道で行きました。幸いなことに、ほとんど風も吹かず、雨も道半ばぐらいからでしたので、助かりました。名古屋に着いてテレビニュースを見たところ、何だか大変なことになっている様子で、無事何事もなく走れたことに感謝しました。

そんなこんなの春休みも終わり、今日は小学校の入学式に来賓で参列してきました。きらきら目を輝かせて、いかにも期待に胸ふくらませている様子の新1年生たちを見て、こういう幸せ、何事もなく日々が過ごせる幸せをひしひしと感じました。

新しい年度が始まりました。穏やかな普通の幸せな日々が皆様すごせますように。

國武

傷つきやすい生徒

日本語をオンラインで教えながら、最近、私もオンラインのクラスで英会話を習っています。

習うことはすなわち勉強なり・・・。実際に生徒になってみると、色々なことに気がつきます。特に「間違いを直すのは難しい」という点。

つたない英語で必死に話しているときにすべての文を直されると、声がどんどん小さくなっていきます。また、冷たい声のトーンで、私の声にかぶせるように直されると、これも、ちょっと傷つきます・・。

私が好きな直され方は、「うん、意味がよくわかりましたよ」と優しく言ってもらって、それから「そして、ここの部分をこうすれば、もっと自然な文になりますよ」という言い方。まったく甘ったれで、スミマセン・・!

こんなことでイジけてるから伸びないんだと我ながら思うのですが、せっかくなのでこのいじけ生徒ぶりをいかし、自分が教えるときには、ヤサシイ先生を目指したいと思っているのですが、これも生徒さんによるんですよね。スパッと直されたい生徒さんもいます。

結論とすれば、やはり生徒さんをよく理解することでしょうか。教師は超能力者ではないので相手の心を完璧に読むのは無理ですが、生徒さんの心にそえる教師を目指したいと思う今日この頃です。

さちこ

 

言葉と文化

 日本語を話している時と、英語を話している時、自分の性格が異なるのを感じます。 英語を話しているときは、(大して上手に話せるわけではありませんが)とてもポズィティブで明るい気持ちになり、社交的になります。 日本語を話しているときは、礼儀正しく謙虚で、勤勉な性格になります。 

 私の尊敬している友人に文化研究をされている方がいらっしゃいますが、言葉=文化だそうです。

彼女が教えてくれました。仏教的受け身サイドからくる発想とキリスト教的能動的サイドからくる発想とでは根本的に表現の仕方が変わるそうです。単純なところでは、日本人は謝罪の文化、恥の文化であるけれど、西洋は感謝、神との対話による罪の文化だそうです。
お待たせして申し訳ありません。というところを英語では
thank you for waiting.といいますよね。
しかし日本語では[お待たせして申し訳ございません。]という表現の方がしっくりきます。
 私は彼女の話を聞き、頭をめぐらせました。宗教、政治、経済、色々なことが絡み合って言葉が生まれると思うと本当に面白いと思います。 年功序列制、上下関係を重んじるという日本の慣習、敬語・謙譲語・丁寧語がこれほどまでに発達したという日本の背景も日本語表現の基盤を作っているように思います。 こう考えてみると、多言語への日本語表現の直訳は難しいと思いますし、それ故話す言語によって自分の性格が変わるのは自然かなとも思います。
 しかし、言葉は生きています。 時代によって文化が築かれていくように言葉も変化してきて当然です。 
単語レベルではなく、表現の仕方ということだけに絞って考えてみます。 先日デパートでこんな風景をみました。お客さんが店員さんの包装の仕方をもっと丁寧にしてほしいと不機嫌に言っていたのですが、店員さんは[ご指摘いただき、勉強になります。以後このようなことの内容注意いたします。感謝いたします。]というような応対をされていました。 お客様も、注意してあげてよかったというような満更でもない満足な様子でした。 以前はクレームを受けた店員さんは[申し訳ございません。]の一辺倒だったような気がするのですが。 上下関係が今よりも重んじられていた時代は[申し訳ございません]ということで、立場の上下を明確にする必要があったのかもしれません。しかし今は[ありがとう]という感謝の表現が受け入れられるように変わってきたということは、これから日本語の表現も変わっていくのかもしれないと思えてきました。 いずれ、[Thank you for waiting.]が[お待たせして申し訳ございません。]ではなく、[お待ちいただいて有難うございます。]の方がしっくりいくようになっていくのでしょうか。それも素敵かなとも思う一方、日本語の持つ表現の深さや美しさはずっと保たれて欲しいとも願っております。
高村睦子