今回で6回目となる「海外子女の為の教育セミナー」を2013年6月2日日曜日に行いました。 今回は、4校の帰国生受入れ校の先生方にも参加して頂き、各テーマに沿った講演をしてもらいました。
今回のセミナーを通して感じた事は、各校いろいろなやり方で、体験やフィールドスタデイ等を通して、社会と関わりをもち、子どもたちの将来のヴィジョンを示していること。そういうことが、ゆくゆく学問をする上でも意欲になり、目的意識を持ち勉強をやっていくことにつながるように感じました。
帰国生受入校といっても、各校いろいろな教育方針をもっています。ホームページや、学校案内のパンフレットだけでは、わからないところを、直接現場の先生方の声を通して各学校の教育方針の違いなどを感じて頂けたらと思います。
オンラインスクール Best Seminar
世界で活躍できる人間の育成 茗溪学園 |
茗溪学園は、自分で 考えて、行動できる子どもたちを育成していこうという主旨のもと、創立をしました。その為、スタデイスキルということを、取り入れ、中学段階から教え込んでいます。体験し、調査し、プレゼンテーションするというようなスキルを身につけてることが大事だと思っています。 例えば、クロスカルチュアルトークということを行います。チームをつくり、なにかテーマを決めて調査し、JICAに来ている外国人の方に教室に来ていただき、議論をします。 当然英語での議論となります。帰国生は、調査の段階から、リーダーシップを発揮します。 高校2年生では、かなり長い専門的な論文作成を行い、調査の段階では、大学や、つくば学園都市内の研究所に行ったり、本の著者に会いに行き、論文作成を行います。こういった、体験を通じて学んだことが、進路を決める上でもとても役に立ち、勉強に目的意識ができてきます。 当校は、スーパーサイエンスハイスクールにも指定されている為、理系では、かなり専門的な教科も受講して頂けると思います。 |
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心の美しい女性を育てるミッションスクール 横浜雙葉学園 |
カトリックのミッションスクールですので、キリスト教の教えてある、「他者への思いやり」ということを、自然にできる女性を育てることを、一つの学校の方針としています。 総合学習という、具体的な活動をしています。 中学一年生ですと、コミュニケーションスキルの訓練や調べ学習を行います。 中学3年生ですと、社会的弱者に目を向け、ボランテイア活動として、福祉施設に行ってます。 高校に入ると、より実践的な活動となり、NPO団体に協力したり、ボランテイア活動をおこなったりしています。 こういう活動を通じて、社会と関わり、実際に体験をしてみることは、中学、高校という年代の子供たちにとって、とても大切な事だと思っています。
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生徒とのコミュニケーション 成蹊中学高等学校 |
成蹊の教育理念の一つとして、「個性の尊重」ということがあります。 社会にでれば、考えの違う人とも仕事をして、生活をしていくわけです。多様な人とかかわっていくということは、とても大事な事だと思っています。 例えば、高校3年生になりますと、18の専門コースにわかれますが、ホームルームの学級は、あえて文系理系をわけずに、一緒のクラスにしています。 また、成蹊の文化の一つとして、ワイワイガヤガヤということがあるかもしれません。 職員室は、いつも生徒が相談にくるので一杯です、ちょっと他校では、見られない風景があるかもしれません。学級活動や部活動の相談もあれば、勉強のやり方などを、生徒と一緒になって相談するというのが、一つの成蹊の文化です。だから、自然とワイワイガヤガヤになりますね。 国際学級も、そうです。どうしても、一般のクラスに帰国生が入ると、うもれてしまって、授業についてきているかどうか、完全に把握できません。 ですから、15名程の国際学級を作り、生徒もワイワイガヤガヤ、わからない事わからないと言えるクラスを作りました。
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生徒の将来のヴィジョンを創る 渋谷教育学園渋谷 |
夢をもってほしい。 使い古された言葉ですが、大事な事だと思っています。 お子さんが、将来何をしたいか、そういう夢を話した時に、一緒に調べてあげて、一緒に真剣に考えてあげてください。 今まで何千人もの生徒を見てきて、親御さんも見てきました。子どもさんの夢を助けるのも親だし、邪魔をするのも、また親です。 子供さんが、夢を話した時に、ぜひ真剣に考えてあげてほしいと思います。 そして、そういう夢が目標に変わる瞬間があります。目標になった瞬間、それは、手に届くところに来ているということです。 渋渋という学校は、そういう事を大事にしていきたいと思います。 おかげさまで、進学実績もとてもよくなってきました。 一つの要因は、生徒たちが、何になりたいかという夢を持ち、意欲を持っているということが、大きな要因だと思っています。 ○○大学に行くということを最終目標にせず、使い古された言葉ではありますが、「夢を持つこと」、これが大事だと思っています。渋渋として、生徒のそういう夢を一緒に考え、悩み、助けてあげるような学校でありたいと思います。 |
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●今回のような形式で海外在住者がセミナーに参加できたことは大変ありがたく、また有意義たったと思います。
●実際に説明いただくことにより、学校の方針がより明確に理解できたように思います。
<過去の教育セミナーレポート>
>第1回教育セミナーはこちら >第2回教育セミナーはこちら >第3回教育セミナーはこちら >第4回教育セミナーはこちら